うちへ来てから1年8カ月。
その前には、おそらく8~9年もの間眠っていたであろうAE86のN1レース車両が、10年以上ぶりにサーキットを走りました。
場所は、YZサーキット東コースです。

今の私の好みに合わせて、フロントの足回りや前後スプリングレート、タイヤをドリフト走行用に変更しています。
ドンガラの室内に張り巡らされたロールケージ、無数に残るスポット増しの跡。
そして、エンジンを始動する前にキルスイッチをONにする動作。

運転席に座ると、久しぶりにレーシングカーに乗る感覚がよみがえってきました。
トヨタ86やGR86でのドリフト経験はありますが、AE86でコースに出てドリフト走行をするのは、今回が初めてです。
長い間眠っていたAE86が、果たして調子良く走り切ってくれるのか。
そして私自身が、このクルマをきちんと操ることができるのか。
いつもとは少し違う緊張感を持って、走行当日を迎えました。
コースイン後の1~2周で、AE86は大丈夫そうだと感じたため、低速コーナーからドリフト走行を始めてみました。
普段乗っているトヨタ86やGR86とは、車の動きも、自分に伝わってくる感覚も大きく異なります。
「これが元祖86なんだな」
そんなことを思いながら、少しずつ走行ペースを上げていきました。
大中テニス部号のエンジンは、N1規定のノーマルエンジンです。
実際にダイナパックなどでパワー測定すれば、おそらく100馬力も出ていないと思います。
決してパワーのある車ではありません。
それでも、乗っていると楽しいのです。
車体が軽く、自分の操作に対して車が素直かつリニアに反応する。
路面からのフィードバックも分かりやすく、車が今どのような状態にあるのかを自然に感じ取ることができます。
パワーや速さだけではない、軽量なFR車を操る楽しさを、あらためて感じました。
同時に、トヨタ86やGR86の魅力をさらに深めるために、これから何をしていくべきか、その方向性も見えてきました。